この写真は15歳の時に作ったジオラマ。タミヤのキングタイガー2台、キューベルワーゲン2台、スタグを何と小麦粉の雪の中に置いている。。プラモデルは18歳で卒業したが、36歳で復活した。
I made this diorama when I was a junior high school student nealy 25 years ago. 2 king tigers, 2 wagens and Stu were sit in wheat flour snow!!. I stopped scale modeling since 16 years old until 36 years old.
It was 25 years ago
After scale modeling, I started oil painting. This is the photo taken on Nov. 3rd 1979. This is me when I was slim!!!!
プラモデルの後に熱中したのは油絵である。この写真は1979年に撮ったもの、まだ私は痩せていた!!
 私はカリフォルニアのシリコンバレーに来てもうすぐ10年になる駐在員です。中学時代に熱心にタミヤのMMシリーズを手がけ、キングタイガーを2台使った雪景色のジオラマなどを作った覚えがあります。そのジオラマには、タミヤのレンガで作った建物に、割り箸で骨組みを組み、ダンボールを切り、中身のうねうねを見せ、端を焼いて焦がした屋根を付けました。今考えれば恐ろしい話ですが、雪には小麦粉を使いました。
 高校への進学と同時にスケールモデルは卒業し約20年が過ぎましたが、ひょんな事で3年前からスケールモデルを再開しました。海外駐在という激務の中で子供の頃に夢中になっていた趣味に没頭することがストレス解消に役立ったようです。
 タミヤの1/350 エンタープライズに始まり、つい最近1/32 F-15Eを完成させました。私はスケールモデルの他に写真とCGの趣味を持っていますが、これらを披露するWebサイトを最近立ち上げました。そこにF-15Eの作成ステップガイドを載せましたので、お時間があれば是非ご覧ください( www.naritafamily.com )。
米国ではスケールモデリングの趣味はマイナーでお金もかかります。日本製キットは円換算で定価の1.5倍が相場です。またマイナーが為に良質な材料や道具の入手も困難で、日本に帰国するたびに帰りのスーツケースの中身はプラモデルの材料で一杯です。そうそう、米国では健康理由にホビー用ラッカーペイントが禁止されているようで、ペイントもお土産には欠かせないアイテムです。それで米国のスケールモデラーはエナメル派が主流になっています。
 しかしながら米国にもいいところがあります。実物を観察するのに申し分ない国だということです。セプテンバー11以降若干機会が減りましたが、空母や原潜に実際に搭乗したり、F-16やF-18の下に潜りこんで触ってみたり、B-2やF-117を観察したりと日本の方が羨む恵まれた環境です。私は熱が高じてタミヤさんの原点とも言えるアバディーンにも出張のついでに足を運びました。その時撮った数百枚の写真は資料として私のWebサイトに載せてあります。モデル作りの参考になれば幸いです。
 米国ではIPMSという全国レベルのスケールモデルサークルがあり、私はシリコンバレー支部のメンバーとなり、コンテストなどにも参加しています。今年はタミヤの1/35チャレンジャーで一等賞を貰いました(ローカルコンテストですが)。長い人生で今まであまり賞というものを頂いたことがないので、賞が取れた時はとても嬉しく思いました。何とか8歳の子供にスケールモデルの楽しみを伝えたいと思っていますが、今の子供はテレビゲームに夢中のようです。
Tamiya News Vol. 406 2003/3 "こえ" 掲載記事